年明けの診療はお灸が主役でした。
冷えの影響が強い
胃腸がお疲れ
寝不足の方も多かった
以上が理由でしょうか、普段は温灸を使うことが多いのですが、年明けの2週間は艾(もぐさ)のお灸を使うことが多かったですね。
温灸とは・・・
間接灸の一種で、台の上に艾(もぐさ)をのせた形でお灸をします。艾(もぐさ)と皮膚との間にスペースがあるので、もぐさの火が肌に触れることはなく、間接的に温熱効果をツボに加えます。
下写真のようにお子さんも安心してお灸ができます。
艾(もぐさ)のお灸とは・・・
もぐさを米粒よりも小さく捻ってお灸をすえる方法です。小さいお灸であれば2〜3秒で燃え尽き、熱刺激を強く感じることはありません。
熱いというよりも、爪楊枝などでつつかれたような感覚を受けることもあります。
当院では、下写真のように灸点紙(写真 白い丸)というシールの上から間接的にお灸をすえることが多く、火傷(やけど)の心配はありません。
お灸は小さいのでライターではなく細い線香で火をつけます
徐々に火がお灸下部に伝わっていきます
このようにお灸の温熱がツボ(経穴)に浸透していきます
途中でお灸を取り除くか、指で火を消す場合もあります
見た目は熱そうに見えるかもしれませんが、冷えや弱り・疲れが強い人にはお灸の熱を感じないことが多い。
実際に“もぐさのお灸”と“温灸”を使い分けますが、それぞれの長所があります。
深い部分まで温めて、体の芯を立て直すには、もぐさのお灸の方がその効果は強いですね。
以上のように、当院の鍼灸では個々の体質に応じて治療を変えますし、
また、季節やシーズンによっておこる体調の波にも対応して治療方針や治療方法を対応させながらベストの治療を行っています。