先日の3月18日に静岡市で鍼灸師向けの講座「妊娠期のマイナートラブル解消セミナー」の講師を担当してきました。
妊娠中や産後の鍼灸師さんも参加
講義中の写真は撮れませんでしたが、当日は妊娠中の鍼灸師さんが1名、そして産後の鍼灸師さんが3名参加されていて、産前、産後の鍼灸ケアに関する関心の高さがうかがえました。
【当院院長(中央)と運営していただいた先生方と…】
今回のテーマは妊娠中のマイナートラブルでしたので、つわり(妊娠悪阻)が中心テーマでしたが、妊娠中のケアは産後の体調やお子さんの健康に直結することなので、産前産後の症状の話も紹介しました。
妊婦さんの脈で赤ちゃんの性別を診る
ちなみに、その妊娠中の鍼灸師さんの脈を診たところ…妊婦さん特有の脈を示し、右の脈が(左脈に比べて)強かったこともあり、「性別は…女の子ですか?」と聞いたところ…
驚いた顔で「何で?やっぱり脈で分かるんですか?」との反応。
脈で赤ちゃんの性別が分かる…このような話は脈診を学ぶ鍼灸師の間ではよく聞くことです。
しかし実際の(私の腕では)正答率は70~80%といったところでしょうか…。
100%ではない理由としては3つ考えられます。
1、脈を診る時期
2、妊婦さんの体調
3、私自身の腕…です
妊娠初期の不安定な時期では、妊婦さん特有の脈が出にくい時期があります。この時に判定するのも、まだ難しいかと思います。
また妊婦さんの体調が悪すぎても、性別を表わす脈がやはり出にくいものです。
特に当院に来られる妊婦さんはかなり体調や体質が乱れているいる方が多いです。
その影響もあるのでは?と考えています。
あとは私の脈診の腕を日々磨くことですね。
セミナーのご感想…
役に立ったと答えてくれた人が全体の90%…で、まずまずの手ごたえと言えるでしょうか。
具体的なお言葉としては…以下のようなご感想をいただいています。
「古典(伝統医学)、脈診の勉強不足であることを感じました。いろいろな指導者のお話を聞きたいと思いました。
「唾液づわり、ムズムズ症候群など聞いたこともなかったリスクを知ることが出来て良かったです。もっとよく考えて勉強していきたいと思いました。」
「妊娠中や産後の事、私自身の今の状態をいろいろと知ることが出来てとても勉強になりました。ありがとうご
ざいました。」
「実技にて脈を見させていただき、変化の様子がよくわかりました。また別の診療内容を聞いてみたいです。 」
少しでも妊娠期のコンディションを癒すことのできる鍼灸師が増えれば幸いです。