先日の日曜日は鍼灸の勉強会の日。この日は葛城山で勉強会を行いました。
この日のテーマは生きた薬草を見て観察すること。
といっても、素人に野山で薬草を見つけ出すの至難の業です。そこで生薬の専門家、蒼流庵 庵主の濱口先生にナビゲートをお願いしました。
濱口先生は日本中の薬草の野生種を現地まで行って見つけ出す専門家です。その調査力と正確性から生薬探偵という異名を持っている程の実力者なのです。
生薬探偵に依頼して、実際に発見した薬草は20種類。季節によっても変わるそうですが、秋の葛城山で20種類もの薬草が生えていることが観察できました。
ジャノヒゲ=麦門冬について説明される生薬探偵。
麦門冬は咳症状によく処方される麦門冬湯にも使われる生薬です。
しかし、実際にはジャノヒゲ=麦門冬とするには複雑な事情があるようで…と、専門家ならではのご意見が聴けました。
ヤマノイモ(自然薯)とオニドコロの見分け方を説明する生薬探偵
紫花前胡を手に説明する生薬探偵
葛城山頂にて全員で記念撮影。
山頂にて、薬草捜索隊
葛城山を登る薬草観察隊
ツリガネニンジン(沙参)
リンドウ(竜胆)
竜胆瀉肝湯に用いられる薬草です。
センブリ
その名の由来は「千回ふりだしても苦い」からとのこと。実際に口にすると苦かった…ですね。
紫花前胡
他にもたくさんの薬草を見つけることができました。
やはり実際に生きた姿を見て、触れて、その説明を受けると記憶に残りますね。
そして生薬や漢方薬の知識は、実際の現場でも活用されます。もちろん明日からの治療に活かせる体験でした。