Category: 日々のできごと
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生薬探偵と行く大和葛城山の薬草見学会
先日の日曜日は鍼灸の勉強会の日。この日は葛城山で勉強会を行いました。 この日のテーマは生きた薬草を見て観察すること。 といっても、素人に野山で薬草を見つけ出すの至難の業です。そこで生薬の専門家、蒼流庵 庵主の濱口先生にナビゲートをお願いしました。 濱口先生は日本中の薬草の野生種を現地まで行って見つけ出す専門家です。その調査力と正確性から生薬探偵という異名を持っている程の実力者なのです。 生薬探偵に依頼して、実際に発見した薬草は20種類。季節によっても変わるそうですが、秋の葛城山で20種類もの薬草が生えていることが観察できました。 ジャノヒゲ=麦門冬について説明される生薬探偵。 麦門冬は咳症状によく処方される麦門冬湯にも使われる生薬です。 しかし、実際にはジャノヒゲ=麦門冬とするには複雑な事情があるようで…と、専門家ならではのご意見が聴けました。 ヤマノイモ(自然薯)とオニドコロの見分け方を説明する生薬探偵 紫花前胡を手に説明する生薬探偵 葛城山頂にて全員で記念撮影。 山頂にて、薬草捜索隊 葛城山を登る薬草観察隊 ツリガネニンジン(沙参) リンドウ(竜胆) 竜胆瀉肝湯に用いられる薬草です。 センブリ その名の由来は「千回ふりだしても苦い」からとのこと。実際に口にすると苦かった…ですね。 紫花前胡 他にもたくさんの薬草を見つけることができました。 やはり実際に生きた姿を見て、触れて、その説明を受けると記憶に残りますね。 そして生薬や漢方薬の知識は、実際の現場でも活用されます。もちろん明日からの治療に活かせる体験でした。
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高野山に瞑想体験に
先日、9月23日に高野山に瞑想体験に行ってまいりました。 今回の企画は鍼灸師仲間を募って、真言密教の観想法(瞑想)のひとつ、数息観のご指導を受けに行こう!というのが目的です。 去年からこの企画「鍼灸師の遠足」はスタートしており、去年の高野山では阿字観をご指導していただきました。 しかし、ご指導してくださった北村真寛 和尚から「いきなり阿字観から始めるのではなく、基本の数息観から始めましょう。」と優しくたしなめられ、今年は数息観を学ぶことになりました。 数息観をご指導くださる北川真寛 和尚 観想法指導の後は「高野山信仰の入門」に関するご講話をいただきました。 今回、観想とご講話いただいた場所は大明王院さん。 すごく立派な大広間をお貸しいただきました。感謝しますとともに恐縮です…。 数息観の後は、精進料理をいただきます。 高野山には“おもてなしの文化と歴史”があり、精進料理もこのように立派なお膳料理です。 高野山のおもてなしの歴史と文化とは・・・ 高野山は古くから信仰の場としてしられており、多くの貴族や権力者の人々も参拝に訪れた場所であった。 そのため「精進料理でいかに客人をもてなすか」という文化が生まれた。 決して高野山は贅沢な精進料理を食べているわけではないのだ! 客人を庭園の風景でもてなす…という趣向もあったのでしょうね。 食後のほっこり写真↑と↓ 北川真寛 和尚と記念のツーショット! 今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。 鍼灸師がこのような一日体験(厳密には半日体験にもならないが…)をすることに何の意味があるのか? このように思う人もいるかもしれない。 しかし、私が思いますに、観想(一般的には瞑想の方が通じやすい)を通じて体験する感覚は大事です。 私が実際に体感したのは「夢と現(うつつ)の間にただよう…」そんな感覚でしたね。 この感覚が大事と感じます。 というのも、鍼をしている瞬間って意外にもこんな感じなのです。 夢と現の間と聞くと、『えっ!?鍼しながらボケ~~ッとしてるの?』とびっくりされる方もいるかもしれませんが、それとは違います。 北川真寛 和尚は「主観と客観を行ったり来たりする」という表現をされていましたね。 まさにそうだと思います。 鍼してる間、治療している間の感覚はこうあるべきだと思います。 診察・診断の過程は症状を分析して治療方針を立てるという客観的思考が強くはたらきます。 しかしツボに触れ、鍼してツボの内部に至り、鍼先で人体の力に触れる間は主観というか直観や感性がモノを言います。 これらを瞬時に切り替えたり、行ったり来たりしないといけません。 観想法はその訓練にもなるな~…と考えてもいました。明日からの治療に活かせる体験でした!
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大峯山に一日修行
「2018年のテーマは山!」と、患者さんにも鍼灸師仲間に公言しましたとおり、かねてからお参りしたかった大峯山に行ってまいりました。 大峯山のふもとに早朝集合なので、当院を出発したのは2時すぎ。いつもなら二度寝も三度寝もしたいところですが、この日は全然眠気はなし。気がはやります。 ということで、大峯山のふもとにて日の出時に撮影。 今回、私は初参加なので新客としての扱いです。 洞辻茶屋の出迎え不動尊 鐘掛け岩 白いジャージ姿は白装束の意味。 新客でもあり、修験道装束は着ておりませんでした。 かの有名な西の覗き。 「親孝行するか!?」「ハイッ!!!」というやり取りが行われる場所で知られる。 もちろん私も全力で「はいっ!!」と返事させていただきました。 犬鳴山の修行体験でも西の覗きはあったが、大峯山の西の覗きの感想は 「こ、これは・・・死ねる」でした。 生への執着を心から感じた修行場でもありました。 この表行場の西の覗きと裏行場の平等岩がすごかったですね。 表行場、裏行場と、一通りの修業を終え、帰路につく前に… 先達の山伏さんに奥駈け路の峰々を説明していただきました。 奥駈け修行とは、吉野山から大峯山を通り、熊野まで駈け抜ける修行をいうそうです。 一度、行かねば・・・、行きたい・・・、行けるかな・・・と思っています。 大峯山お参りの証に頂きました。 今回は本当に良くしていただき、新客の私を修行にお連れいただき中村様には心より感謝しています。 また、同道してくださった先達の方々にも感謝しております。ぜひまたお参りにいきたいです。
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実家愛媛の水害
ショックなできごと… 先日、愛媛県で水害が起こりました。私の実家(愛媛大洲市)も野村ダム・鹿野川ダムの放水で、かなり被害をうけたと聞き、7月の連休を待って実家に駆けつけました。 幸いにして実家は無事でしたが、すぐ下の集落はすべて大水に浸かってしまい…。たとえ流されなかった家でも、土壁やガラスはすべて流されてしまい、とてもじゃないけど元通りに住める状況ではありませんでした。 聞けばお父さんも水に漬かりながら近所の家の手伝いをしていたそうですが、みるみるうちに水位が上がって、腰まで水があがって来たときは身の危険を感じたそうです。 私たちが駆けつけたときは水害が起こってすでに一週間が過ぎていたときなので、大したことはできませんでした…。 でも、普段できない買い出しや備蓄の補充など、そして電気周りのこととか、ホントに日常のことくらいしかできなかったけど…。 あ、インチョーが両親に鍼治療してくれてました。両親も体の疲れも気疲れもともにあったと思うので、こんなときの鍼治療はありがたい。 被害状況の写真なんて、気の毒すぎて撮れなかったけど、インチョーがここだけは撮っておこう、と。この地区の生活の支えになるこの橋が少しでも早く建設されるようにと。 写真:こんな大きな橋が流されるなんて… 写真:橋(青いの)がバラバラになって下流に流されていました。 写真:橋の基礎部分、あんなに太いコンクリートが折れてしまって… 写真から水の恐さはある程度は伝わるかもしれません。でも実際には家屋や田畑など多くの財産、そしてなによりも命を失った方、負傷された方、心に傷を負った方と…、このような写真では伝えられない被害は本当に数多く残っています。 大洲市はもちろん他の市町村、岡山、広島の被災地の一日でも早くの復興を祈っています。
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飛び立てクロアゲハ
下の息子と大事に育てていたアゲハがとうとう無事に成虫となって飛び立ちました。 春になると治療院の玄関に植えているダイダイ(橙)の木に、アゲハ蝶たちがタマゴを産み付けていきます。その中で一匹だけ違う模様の幼虫を息子が見つけました。図鑑で調べると普通のアゲハ(ナミアゲハ)ではなく、クロアゲハの幼虫のようです。 写真:ナミアゲハとクロアゲハの幼虫の違い 「よくこの違いに気づいたね~」と誉めると、息子も得意げな表情。(親バカですね…) あとは無事にサナギなって、無事に羽化できれば…と、毎日祈るように観察してきました。 ちなみにアゲハ蝶の世界もいろいろと厳しいものがありまして…。 ✓幼虫の間は鳥(スズメなど)に食べられないか… ✓また小型のハチやハエに卵を産み付けられないか… と、天敵だらけなのです。 サナギになっても、もし幼虫の間にタマゴを産み付けられていたら、成虫にはなれずに、サナギの中は空っぽ…。 成虫になったらなったで、カラスたちに襲われやしないか… となかなか厳しい世界です。 なので、息子と祈るように毎日観察していました。 写真:クロアゲハの蛹を観察する息子クン 写真:サナギの中が透けてきて、クロアゲハ(成虫)の姿がみえています 写真:網戸につかまるクロアゲハの成虫 写真:わが家のカーテンにしがみつくクロアゲハ 不思議なもので、虫嫌いな人からみたらただの“黒い蝶”かもしれませんが、 虫好き、ましてや子ども(幼虫)の頃から手をかけて育ててきた私たちにとっては実に可愛く、美しい黒い蝶にみえるのです。 もちろん、その朝に無事に放蝶しました。 院長 足立繁久
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大神神社の花鎮祭
昨日4月18日は奈良県三輪の大神神社にて花鎮祭が執り行われました。 花鎮祭は崇神天皇の治世の頃に疫病を鎮めるために行われた国家事業が神事になったと言われています。 ご縁があってこの花鎮祭に参加させていただくことができました。 鍼灸も医療の一つですし、病を鎮めるための神事に関わることができたのは光栄なことだと思います。 ちなみにもう一つ光栄なことがありまして、NHK奈良の取材を受けたシーンが放送されていました。ミーハーですが、実はTVデビューは初めてなのです。 動画リンクはコチラからです。 http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2053467831.html (残念ながら現在は視聴できなくなっております)