Category: プレママサポート鍼灸
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鼻水がノドに流れ込む…後鼻漏
後鼻漏という症状 鼻腔内の鼻水がノドの奥に流れ込んで、痰がからむような状態に悩まされるのが後鼻漏(こうびろう)という症状です。 通常 痰がからむこと自体不快なものですが、鼻水が常に流れ落ちてくるのですから、ノドの不快感はかなり強いものがあります。 東洋医学では、鼻水も痰も水毒体質に属する症状です。水毒をドロドロ水と表現すれば、鼻水や痰は体からドロドロ水を排出している症状だと見れば納得できるかと思います。 つわりと後鼻漏 当院には後鼻漏とつわりの合併症で悩む妊婦さんがよく来られます。後鼻漏とつわりは非常に相性が良い症状です。 なぜなら、つわりも後鼻漏も水毒を原因とする症状です。同じ原因体質をもつ後鼻漏とつわりを同時に発症してしまうケースはよく見られます。 よだれつわりは水毒をよだれ・唾液という形で排出し、後鼻漏は鼻水・痰という形で溢れ出ている状態です。 よだれつわりと後鼻漏の組み合わせは最悪 よだれつわりになると、口腔内は唾液が溢れた状態です。それに加えて、口腔の奥からノドにかけては痰や鼻水が常にたまっている状態になります。 この状態になると常に気持ち悪く、吐き気を催したり嘔吐する頻度が上がります。 (イラスト:後鼻漏は鼻腔からノドに落ち込むが、食道への影響が強い) ノド奥は咽頭ですから、食道上部にあたります。常に食道に異物(痰)がある状態ですので、吐き気や嘔吐の頻度が上がるのもうなづけることです。 後鼻漏の解決法 病院の処方ではムコダインなどのように痰を切りやすくするお薬が処方されることがあります。また、効果がみられない場合は漢方薬を処方されることも多いようです。 しかし、当院ではそのような西洋薬や漢方薬では効果が見られない方に治療することが多いです。 当院の鍼灸ケアでは、西洋薬や漢方薬でも治らないという方にも効果があります。 その理由としては、「なぜこの薬が効かなかったのか?」「この薬が効かないということは…この体質だ!」という分析を東洋医学的に行います。 得意の東洋医学の視点で分析し、診断と治療を行いますので、他の治療法に比べて効果も上がりやすいのだと考えています。 後鼻漏のツボ 当院では東洋医学的な鍼灸ケアによって後鼻漏やつわりの改善・治癒に効果を上げています。 なぜ後鼻漏やつわりに鍼灸が有効なのか? ツボ(経穴)にもいろいろな効能がありますが、水毒に対して効果のあるツボ(経穴)を治療に組み込むことで、後鼻漏やつわり改善に効果的なのです。 また、食道は上部消化管の一部と見なすと、痰(水毒)が上部消化管に居座り続けることも、消化器系の症状の一部とみて、胃のツボを使って消化管の逆流や停滞を改善するツボを用いて治療します。 以上のように、水毒除去・消化器系を調える…などのツボを組み合わせ鍼灸ケアを行うことで、後鼻漏の治療に効果をあげています。 当院の東洋医学的つわりケアを希望される方は 電話予約はコチラ0721-53-6330 メール予約はコチラ
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ノドの詰まりと咽喉頭異常感症
ノドつわりと咽喉頭異常感症 ノドの詰まり・異物感・違和感・不快感…などの症状は、妊娠期にも起こりやすく「ノドつわり」と呼ぶ人もいます。これらノドの不快感は、吐き気や嘔吐などつわり症状を悪化させる要因にもなります。 また、この症状はなかなか人に分かってもらいにくく、決定的な治療法が少ないのが問題です。病院ではノドの異物感を咽喉頭異常感症・ヒステリー球として診断されることがあります。 しかし、この咽喉頭異常感症に対する明確な治療法は確立されていないようです。 咽喉頭異常感症に対する処方 対症的に抗アレルギー剤や胃酸分泌を抑えるお薬が処方されるようです。前者の抗アレルギー剤はノドの炎症や痰の分泌が多い場合に、後者の胃酸を抑えるお薬は胸やけや逆流性食道炎の症状を併発している場合に処方されるようです。 しかし咽喉頭異常感症に対しては西洋薬よりも漢方薬の処方が多いようです。漢方処方では半夏厚朴湯という漢方薬が主に処方されています。他にも茯苓飲や小青竜湯などが処方される場合もあります。 半夏厚朴湯は、気滞(ストレスのようなもの)と湿痰・水毒を散らす生薬が多く含まれています。 ストレスなどで気の流れが悪くなり、気と水が停滞してしまうことでノドの詰まり・異物感は起こります。そのため半夏厚朴湯がよく処方されるのです。 しかし、実際には半夏厚朴湯が効かないケースもあります。 半夏厚朴湯が効かない咽喉頭異常感症には… 半夏厚朴湯が有効なのは“気と水が渋滞する体質”です。しかし、実際に半夏厚朴湯が効かないということは、体質の診立てが微妙にずれているということです。 妊婦さんは水毒の停滞が強いため、当院のつわり鍼灸では半夏厚朴湯よりも水毒を減らすツボを多くして治療しています。鍼灸は漢方薬以上に、個々の体質に合わせての調整が得意なのです。 その結果、ノドつわり症状が改善・治癒することは当院ではよく見られる光景です。 「半夏厚朴湯や小青竜湯を飲んで全然効かなかったけど、鍼がよく効きました」 「もっと早く鍼を受けに来たら良かったです」 「同じノドの症状に苦しんでいる妊婦さんたちに教えてあげたいくらいです」 ・・・などなど、このようなコメントをいただくことが多いです。 当院の東洋医学的つわりケアを希望される方は 電話予約はコチラ0721-53-6330 メール予約はコチラ
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妊婦のノドの詰まり・不快感を治療する
つわりとノドの症状のダブルの不快感 妊婦さんを不快にさせる症状に「ノドの詰まり感・異物感・違和感」があります。 この症状を訴える人は多く、妊娠中でなくともこの症状に悩む人はいます。 しかし、妊娠初期の症状である“つわり”と併発することが多く、つわりとノドの詰まり感・不快感が互いに悪影響を及ぼしあい、つわり症状をさらに悪化させる傾向が見られます。ですので最近では“喉つわり”と呼ぶ人もいるようです。 当院にはこのような喉つわりの症状を改善したいという妊婦さんも多く来院しています。 具体的な症状・訴えとしては… 当院に来院される妊婦さんの訴えで多いのは次のようなお悩みです。 ノドに痰がからんで取れない ノドの奥に何かがつっかえる感じ 痰を出しても出しても無くならない… ノドの不快感が、吐き気や嘔吐を刺激する 痰を出すと、嘔吐につながる 無理して痰を出し続けるとノドの乾燥が強くなる 鼻の奥から鼻水が落ち込んでノドの痰とからむ 最終的につわりや後鼻漏などの症状と連動しやすいのがこの症状の特徴です。 東洋医学ではこうみる! 喉つわりのようにノドが詰まり感・異物感のような症状を、中国医学では“梅核気(ばいかくき)”と呼んでいます。 梅核気とは「“梅”の“核(タネ)”のようなモノが詰まっている“気”がする症状」という意味です。ですから、検査をしても何も異常はみられず、ひと昔前なら文字通り「気のせいでしょう。」と病院で診断されていた症状のひとつです。 しかし、中国医学では梅核気というしっかりと病名があります。病名があるということは治療法もあるということです。 実際には梅核気に対する漢方薬や鍼灸による治療は有効です。 鍼灸ケアによる効き目は良好 梅核気には特に鍼灸が有効なように感じます。 というのも「病院で漢方薬を処方されたけどノドの症状が治らなかった…」という方がよく来られます。 そして当院の鍼灸を受けた結果…ほぼ全ての妊婦さんが、喉つわりも他のつわり症状も改善・治癒していきます。 【内関のツボはノドの詰まりだけでなく各種つわりによく使うツボである】 ちなみに、ノド症状の多くは「逆流性食道炎」や「咽喉頭異常感症」として診断を受け、処方される漢方薬の多くは半夏厚朴湯のことが多いです。 当院の診立てですと、半夏厚朴湯はノドの詰まりに有効ではありますが、つわり体質の影響が強すぎて、漢方薬単体では効果が出し切れていないようにも感じます。 ですので、ノドとつわり体質の両方から改善するツボ(経穴)を駆使して鍼灸ケアを行うと、ノドの症状・つわり症状ともに改善・治癒しているのだと考えています。 当院の東洋医学的つわりケアを希望される方は 電話予約はコチラ0721-53-6330 メール予約はコチラ
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産後も続く唾液つわりの診療録
つわりというと妊娠初期だけの症状と思いがちですが、実はそうではありません。 つわりの症状や体質が強すぎる方は、出産ギリギリまでつわりが続くケースや、産後もつわりが続くケースがあるのです。 当院にも年に何人かそのような方が来院されます。今回の記事はそのような産後もつわりが治らない方の診療録の紹介です。 つわりに関する問診所見 現在、産後1年7か月。 妊娠中は出産ギリギリまで唾液つわりが続いていた。 出産が終わり、ようやくつわりが終わるかと思いきや現在も続いている。 唾液は夕方に量が増してくる。夕食後に減ってくる。 産前に比べると症状は軽いかもしれないが、一向に治まらないつわりに精神的に疲れている。 口の粘り・舌縁部の痺れ感じ 産後は口内炎ができやすくなった ノドの詰まり感 食欲がなく、吐き気もあり、胃もたれ、胸やけもある。 嘔吐もまだ1日一回は吐いている。 便は2日に一回、尿は1日に三回 手足の冷えも強い。 …などなどの体調も併せて持っています。 妊娠期に漢方薬を処方され、半夏厚朴湯、当帰芍薬散、茯苓飲を服用したが、どれも無効であった。 出産時は胎盤の剥離がうまくいかず、出血過多⇒輸血を受けた。 ◆脈診をしてみましょう… 脈は浮軟沈弱。左右関上の内外に実。 腹診もみます 心窩部~胃脘部にかけて実。 臍下の虚・弱り 鍼灸師の診立て 脈診・腹診の反応から、消化器系(脾胃)の水毒の停滞が強く、排出すべき水が多くあることが分かります。 その反面、つわり生活が長期間続いたことによる疲れもあり、体質的な弱り(虚)もしっかり出ています。 もちろん産後という状態からも、体質的な弱り・虚は無視できません。 産後は無条件でお疲れ体質だと思って良いでしょう。 治療としては、消化器系(脾胃)の力を補給・底上げすることを最優先とします。 そして唾液つわりの本体である水毒を体外に追い出すことを治療の後半に行います。 この2点を大きな治療方針とします。また甘い物は飲食ともに節制してもらいます。 甘い物は水毒の元になるからです ご自宅でしてもらうお灸のツボなどをお伝えして初診の治療は終了とします。 しばらくは週1回の通院とします。 2診目は一週間後、唾液の量は変化するか? 「この2日間、よだれの量が減った気がする!」 「口中の粘り感も減っている。」とのこと。 なかなか良い反応です。 しかし、夕方のつわり症状悪化の傾向はまだ残っており、 他にも舌縁部の痺れも残っているとのことです。 ◆脈診と腹診を行います… 脈証:浮弦沈弱 腹証:心窩部の詰まりは減り、胃脘部の実・詰まりが残る。 左側腹部の張りがある。…と、このような所見です。 鍼灸師の診立て 脈診・腹診所見が初診時に比べて変わってきました。 わずかな変化に見えるかもしれませんが、体質的な弱りが改善されつつあります。つまり体力が回復し、底力・回復力がついてきたと判断できるのです。 となると、水毒を追い出す力も増してきているとみることができます。 自覚症状でも、唾液量が減っているとの実感もあるようです。 妊娠中ではないということも体質的な安定を意味しますので、治療効果が出やすいという有利な面があります。 以上のこともあって、水毒を排出する治療を初診ときより積極的に行います。 3診目「よだれが減りました!」 「よだれが減りました!」との報告を受けました。 今思い出しても、この時の笑顔は忘れらないですね。…
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妊娠期におこる“のどの詰まり感”
妊娠中のノドの症状・不快感がひどくなると… 妊娠期の体の悩みのひとつに“のどの詰まり”があります。 のどの奥に痰が絡みつくような感じ のどの異物感 咳払いをしても消えない不快感 無理に痰を出そうとしてのどを痛めたり、のどの乾燥がひどくなったりする妊婦さんも少なくありません。 また、痰を無理に出そうとして、吐き気や嘔吐にもつながりやすく吐きつわりや唾液つわりが悪化したり、治りにくくなったりすることも少なくありません。 のどの詰まり感の原因は? 一般的には喉つわりと言う人もいるようです。西洋医学的には逆流性食道炎やヒステリー球と診断されることもあるようです。原因としては、妊娠中のホルモンバランスや自律神経の問題…といった説もあるようですが、実際には明確な治療法も少ないようです。 東洋医学では“のどの詰まり”の状態を、梅核気(ばいかくき)や咽中炙肉(いんちゅうしゃにく)と呼び、その原因となる体質や治療法もかなり以前から見つかっています。 原因となる体質は気鬱(きうつ)と湿痰(しつたん)です。 気鬱とは気の流れが悪くなる状態をいいます。 妊娠すると通常よりも気水血の流れが悪くなります。なぜなら、胎盤に血液を優先的に集めるため、体のあちこちで気血の渋滞が起こりやすくなります。 特に鼻腔から咽喉にかけては気の渋滞が起こりやすい場所のひとつです。吐きつわりやよだれつわりが妊娠期に起こりやすいのはこの理由です。 湿痰も気鬱と同じく、妊娠によって水の流れが悪くなったことで起こる体質です。 イメージするならば…咽喉(のど)に気と水が渋滞して(検査などでは異常とされない程度に)浮腫が起こります。そのため咽喉(のど)の中が狭くなり、のどの詰まる感じや異物感、痰が取れない感覚が無くならないのです。 のどの詰まり・異物感を治すには… のどの詰まり感・異物感を改善するには、原因となる体質を改善することです。そうすることで詰まり感・異物感は軽減・消失していきます。 主な原因体質は気と水の流れが悪い状態ですので、この体質を解除する経絡・経穴に鍼やお灸をすることで、気鬱や湿痰を解除します。 のどの詰まり・異物感の診療カルテ よだれつわりとノドの詰まり感の合併症状に鍼灸ケア
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お灸で(逆子が)治りません…という妊婦さんの診療録
お灸で治りません… こんな件名でメールを送っていただいたのは、堺市在住の妊婦さん(34歳) はじめまして。 他院で逆子治療中ですが、逆子が治りません。 1週で5回通いました。 赤ちゃんの胎動が少ないです。 お灸後も赤ちゃんがあまり動かず困っています。 何とか横には動いてますが、回転できないようです。 急ですが、明日は、予約あいてますでしょうか。 現在29週目ということもあり、また他院で集中的に治療したにもかかわらず、無効であったのがプレッシャーになっている様子がメール内容から見受けられます。 逆子ケアの診療録 初診:06月28日 主訴:逆子が治らない 問診情報は次の通り 胎児の頭の位置はみぞおちの下にある。 お尻・足が骨盤にはまることも無し。 臍帯が首にからまることも無し 3歳男の子の育児中。 前回(3年前)のお産は難産であった…。 そして現在、職場の引継ぎ中で、神経使う…とのこと。 脈証 全体の脈状は軟滑 左右の関後一分に弱りの脈 尺中の内側に硬い弦脈 腹証 臍下に弱り 鍼灸師の診立て 脈診や腹診で分かることは、かなりのお疲れを蓄積していることです。 家事も育児も仕事も続けている状態で、さらに職場では産休前の引継ぎ作業に気を使う状態…となれば、疲労が蓄積していないはずがないのですね。 それが脈診にも腹診にもしっかりと現われています。 このような状態で逆子を治す治療だけ行っても、逆子は治りません。 至陰や三陰交だけのお灸では足りないのです。 おそらく前の鍼灸院では、逆子を治すことだけを行ったのかもしれません。 当院での逆子ケアはまず最初に疲れを取り、体力を補充する温灸を行います。 この診立ては鍼灸師により異なります。他院でも同じ診立てができるかどうかは不明です。 とにかく優先的して逆子ケアの準備を整えるわけです。そして最後に逆子のお灸を行います。 実際の治療では、逆子ケアの準備にあたる治療に30分。逆子のお灸に20分(冒頭の問診に7~8分)との時間配分で行っています。 以上にも書きましたように、当院の逆子ケアでは逆子のツボだけに温灸を行うことはまずありません。 全体的に体調を調えてから逆子ケアを行うから、他の鍼灸院では治らない逆子も治るのだと考えています。 治療後のアドバイスは毎日の自宅灸をすること。 そしてお灸のツボをお伝えします。 このお灸のツボも至陰と三陰交だけではありません。 【写真は至陰と三陰交にお灸】 「この人の体質ならば…このツボ!」といったように妊婦さんによってそれぞれ異なります。 また、同じ人でも、週数が変われば、自宅灸のツボも変わることもあります。 2診目・逆子は変わらず… 06月29日 脈に出ていた弱りの所見は少し減る。 赤ちゃんの頭の位置は、心窩部(みぞおち)下から右わき腹に変わるが、逆子のまま…。 体力の底上げ治療と逆子治療を行い、2診目の逆子ケアを終了とします。 3~4診目・少しずつ充実してくる 7月4日および7月7日 脈の力は少しずつ充実してくる。 側腹部の硬さが出てくる。 体質が変わってきていると判断して、お灸のツボの場所を変えます。(自宅灸のツボも同じく変更)…
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逆子改善のツボ
逆子を治すツボ 逆子を治す方法のひとつに鍼灸があります。逆子への対処法としては他にも逆子体操や外回転術、帝王切開があります。 逆子体操は、ご家庭で手軽にできるメリットがあります。デメリットは無理をしすぎて腰を痛めたりすることがたまにあること、またドクターによって賛否両論あること…でしょう。 外回転術は、腹壁を介して赤ちゃんを動かすので逆子体操よりも直接的な印象を受けます。しかし胎盤の位置でリスクが生じますし、仮にリスクが無かったとしても、どの医院でも受けられる方法ではありません。 帝王切開は逆子を治す方法ではなく、最終手段です。 鍼灸による逆子ケアは、古くは約1000年前(正確には992年の医学書)に逆子治療の情報があり、今もそのツボは逆子ケアに使われ効果を上げています。 鍼灸による逆子ケアのメリットは、ツボへの刺激で効果がでることと、全体的に母体の体調を調えながら逆子ケアできることです。そうすることで、安産や産後の体調安定につながるのです。 デメリットはお灸や鍼がコワイ…ということくらいでしょうか。 しかし、その心配もご無用です。刺激のを調節したり、『鍼はどうしてもダメ…』という方にはお灸だけで対応することも可能です。 逆子ケアの3要素 冷えを取る 緊張を緩める 疲れをとる 「妊婦さんにとって冷えは大敵」という言葉があるように、母体の冷えを取り、温めることは重要です。 緊張を緩めることも大切な逆子ケアです。体の各部位、特に下腹部・骨盤まわりの緊張をほどくことが逆子を治す要因になります。逆子体操もこの要素を持っていますね。 東洋医学の産科における“疲れをとる”ということは、お産の体力を補うことにつながります。言い換えると、疲れをとる=安産(自然分娩)の準備=逆子ケアということで、もっと分かりやすく書くと「鍼灸の逆子ケアで安産力を養う」ことになるのです。 逆子ケアは早いほど良い 「逆子の治療を始めるのは早いほうが良い」という話があります。 この話は本当です。週数が進めば進むほど、お腹の赤ちゃんは大きくなります。 赤ちゃんが大きくなれば、子宮内での赤ちゃんが動けるスペースは狭くなります。 その分だけ、逆子が治るチャンスが減るのです。 理想的な治療開始のタイミングは28~29週後半から逆子ケアを受けることをおススメします。 またよくあるケースとして、33~34週あたりで「このまま逆子が治らなかったら帝王切開しましょう」という診断が下り、あわてて鍼灸院に来院する…というケースも多いです。 34~35週以降に逆子ケアを始める方もいますが、28~29週からの逆子ケアに比べて逆子が治る確率は下がってきます。 さらに36~37週から逆子ケアを始める人は少数ながらもおられますが、逆子改善の確率は五分五分を下回ります。 またもうタイムリミットも限られているため「逆子が治らない…!」「どうしよう!!」といったプレッシャーやストレスも逆子が治りにくい要因にもなり得るので、余裕をもって早いうちに鍼灸の逆子ケアを受けることをおススメします。 逆子改善の実例 お灸で治りません(><)という逆子の診療録 V字になっている胎児の逆子ケア診療録 当院の東洋医学的・逆子ケアを希望される方は 電話予約はコチラ0721-53-6330 メール予約はコチラ
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よだれつわりと吐きつわりの診療録
2年ほど前のよだれつわりと吐きつわり 2つのつわりに苦しむ妊婦さんの症例を紹介します。 この方は大阪府貝塚市在住の2児のお母さん(そして現在、妊娠10週目)。 一週間で4㎏の体重減少と、治療開始時はかなり消耗が激しかったですが、 嘔吐減少、吐きつわりの改善、尿量増加、よだれつわりの改善…と、 段階を踏んで体質改善と症状消失に結び付けることができたケースです。 お問合せは次のようなメールから 今回3人目、4回目の妊娠です。 過去三回の妊娠よだれ悪阻と妊娠後期まで吐きつわりに悩まされました。 家ではゴミ箱を抱えて生活しました。 そして今回6週に入るところで、よだれ悪阻がはじまってしまいました。 4歳、2歳の子守をしながらのよだれは辛すぎます。 まだ病院にもいっておらず、(8週に入ってから行こうと思っています) 早めに治療すれば早めによだれは治るのでしょうか? 贅沢を言えば、8週から12週にくる酷いつわりを避けたのですが…。 早めの治療が効果的なのであれば、すぐにでもそちらを受診したいです。 宜しくお願いします。 初診カルテ・固形物は口にできない… 11月24日 主訴:よだれつわり、吐きつわり(妊娠10週目) 【問診情報】 病院で点滴を受けるが、つわり症状は一向に治まらず。 このつわり症状を何とかしてほしい…との依頼。 口にできるものは限られている。 固形物は基本的に無理で、果汁、水分…といったところ。 他の飲食物は一切 受け付けられない。 飲まず食わずのため、この1週間で4㎏減少。 そんな状態なのに唾液は過剰に分泌される。 唾液を吐き出すため、ノドは乾燥してしまう。 鍼灸師の診立て 写真は脈診風景のイメージ写真です ■脈診…右寸口に滑脉、他の部位は沈位細 ■腹証…心窩部の詰まり、臍下の弱さが気になる所見 脈診・腹診から上半身に水と熱が詰まってしまっている状態がわかります。 さらに水と熱とが逆流しようとするので、よだれつわりと吐きつわりがダブルで現れてしまうのです。 また、臍下(下腹部)の所見から、母体の弱り・消耗が判断できます。 つわり治療よりも先に母体の元気を補充しなければいけません。 でないと、つわり治療の効果が表れにくいどころか、 母体の体力が持たない状況になってしまう可能性があるのです。 ◆治療方針 1、安胎 2、脾胃の弱りをたてなおす 写真:妊婦さんのお腹に温灸治療 母体の消耗が激しいため、いきなり強いつわり治療はできません。また妊娠10週という初期の段階でもありますので、まずは赤ちゃん(胎児)の安全を最優先とするため、安胎効果のあるツボ(経穴)に施術します。 次に消化器系の力を増すために、弱ってしまった脾胃(消化器系)を建てなおす治療を行います。上写真のような温灸を腹部に行います。 吐き気・嘔吐が起こるということは脾胃(胃腸・消化管)が常に逆流を起こしている状態です。その逆流を鎮めて、胃腸の力を正常に戻す治療を行います。 (脈診腹診問診などに15分、治療時間に40分を要した。) 2診目 11月27日 初診と同様の治療を行う。 2診目からは、診察に10分、治療に50分とし、 置鍼(ウトウトしながら鍼を受ける)を織り交ぜて、 とにかく安静に休んでいただき、少しでも体力の回復を進める治療をとしました。…
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よだれつわりに鍼灸が有効だった例
よだれつわりの鍼灸治療例 お問合せは次のようなメールから… 第2子妊娠中なんですが、よだれづわりでペットボトルによだれを吐き出して辛いので、少しでも楽になってマタニティー生活したいです。ちなみに、第1子の時は、妊娠中期からよだれつわりが始まり出産まで続いたので、今回は少しでも軽くなりたいです。 大阪市西成区在住 の1児のママさん(41歳) 【鍼灸師の診立て】(メール文から考えること) 前回の妊娠中の症状も考慮にいれると、ずいぶんと水毒(よだれつわりの原因体質)を持っていると予想される。また年齢も考慮に入れると、つわり治療だけでなく安産へのケアの両方向から鍼灸治療を組み立てる必要がある。 そして実際の診療…初診 9月16日 主訴および問診情報 ■主訴:よだれつわりと吐きつわりの複合 ■問診情報 現在、妊娠10週目。 唾液の性状はネバネバとサラサラの混合。また口の中が苦いような不快感もある。 他にも痰がノドにからむ感じ、後鼻漏の症状もある。 病院ではそんな病気はない!と、言われ、ショックを受けた。 (看護師さんに1人、同じ経験を持つ人がいて、その看護師さんの配慮に救われたとも。) 第1子の妊娠中期から よだれつわりが始まる。お産の最中は一旦治まるが、産後しばらくして よだれつわりが再発。妊娠中よりはひどくないが、今回の妊娠でさらに悪化しないか心配。 吐きつわり症状は先週の9週目から始まる。 最近、微量出血があり、昨日まで病院に入院していた。特に問題は無いとのこと。 他にも胃もたれ。胸やけ症状あり。 便は硬い便(コロコロ便)が多く、毎日出ない。 尿の回数は5回/日 ◆漢方治療歴:半夏厚朴湯を処方されたが、無効。 ◆脈証と腹証 ■脈証 全体に濡脈 水っぽく締まらない感触。 右寸口に滑脈、右尺脈に弱り。 ※写真はイメージです ■腹証 心窩部の詰まり(コリ) 【鍼灸師の診立て】(診察情報から考えること) 脈診・腹診ともに全身に水が溢れている状態が見受けられる。やや体力の低下も窺える。 しかし、体力低下は軽度のようすなので、体の弱りを補いつつ、水毒を取り去るといった、 “足して 引く”ような二段階の治療が可能な所見であると判断できる。 ◆治療方針 1、安胎 2、補中益気(消化器系を中心とした体力の回復) 3、水毒を除去 【鍼灸師の診立て】(診察から治療を総合的に判断すると) 脈診、腹診さらには望診・聞診で判断すると、当初に想定してたよりも母体の消耗は軽そうであった。 そのため、安胎・補中益気よりも、水毒除去の比率を高くして、よだれつわりに集中した治療の組み立てとなった。また半夏厚朴湯が無効であったことから、この処方とは違うルートで水毒を導く方向性を付ける。 (脈診腹診問診などに15分、治療時間を45分とした。) つわりの鍼灸ケアの結果は…2診目(9月20日) 前回の治療後ほどなくして、よだれ症状が無くなった!とのこと。 便もコロコロ便ではなく、普通便となり回数も増えた。 尿も回数・量ともに増えた。 痰がノドに絡む症状が残るので、この症状をなんとかしてほしい、とのこと。 治療方針はさらに水毒除去の比率を増やす。 ※写真はイメージです ■3診目以降~…
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吐きつわりが鍼灸で治まった例
A.I.さま 長野県松本市(里帰り中)1児の母(3月4日初診) ■主訴:吐きつわり 食べつわりも併発。 ■問診情報 現在、妊娠9週目。 吐き気・嘔吐は毎日。特に夕方~夜にかけてはつわり症状がひどくなる。 口が苦い感じ、ゲップが出る、胃もたれ、胸やけ症状もあり。 乗り物酔いもひどくなる。 体重は2㎏減少、今も減少中。 つわり症状に加えて、悪寒・微熱感・不眠もある。 尿の出が悪い感じもする。 ◆脈証と腹証 ☞ 脈証:全体に浮で弦脈 ☞ 腹証:心窩部~中脘にかけて実の反応。 【鍼灸師の診立て】 つわり症状の本体は、心窩部周辺から胃に熱がこもっている状態。しかし、他にも熱が渋滞している部位があちらこちらにあり、それがムカムカ、口が苦い、不眠、悪寒、微熱などの症状を引き起こしている。またこの熱の渋滞は、体全体の流れ・めぐりを邪魔するので、便秘や尿不利を誘発し、そのためつわりがさらに悪化するというマイナスの循環を引き起こしている。 ◆治療方針 1、安胎 2、胃の熱を除去する 3、体の各部の熱を巡らせ散らす この方の治療は熱を散らして減らすことがメインであるが、熱を動かし減らすことで、それに伴いムカムカを悪化させる水毒も出ていくはずとみる。 (脈診腹診問診などに15分、治療時間を45分とした。) ■2診目(3月9日) 前回の治療後、メールにて予約をいただく。その際に次のような内容の感想をいただく。 「針をうってもらった日の夜は尿がたくさん出て、久しぶりに快適に眠ることができました。でも、昨日は熱がこもって寝られないという感じでした。 でも、尿と便は前より出るようになってると思います。」 治療方針は合っている体の反応であるが、持続性がまだ足りないようす。 安胎の際に使う温灸を少なくして、熱の要素を減らし、鍼ではさらに清熱、行気の要素を増やす。 ■3診目(3月14日) つわりがラクになってきた!とのこと。 脈も浮弦は無くなり、全体的に軟脈やや細い感じ。 【鍼灸師の診立て】 このことから余分な気熱の渋滞は解除され、水毒・湿痰が残る。(とはいえそれも減り始めている脈所見である) ■4、5診目(3月18日、23日) 嘔吐は減っていたのだが、カゼを引いてしまい発熱。 発熱してからムカムカが増す。 便が出るとつわり症状は軽くなる感じがする。 また、体重が増えないのが気にかかる。 治療方針としては、内熱・胃熱を減らす要素を増やす。 ■6、7診目(4月2日、13日) 調子は上向き、好調である。 体重も増え始めた! それまで避けていた煮魚も食べられるようになった。(つわり症状で魚の臭いを受け付けなかった) その後、つわり症状も落ち着いて、通院ペースを減らしつつ治療を2ヶ月ほど続けた。 ご主人の待つ長野に帰るため(道中の乗り物酔い対策)に、できるだけコンディションを調えておくことが目的である。 後日、無事に長野に戻られ、さらにお子さんも無事産まれたとのメールをいただく。 当院の東洋医学的つわりケアを希望される方は 電話予約はコチラ0721-53-6330 メール予約はコチラ