Tag: プレママ鍼灸
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高齢妊娠にプレママ鍼灸のできること
高齢妊娠で知っておきたいこと 高齢妊娠とは、初産では35歳以上、経産婦では40歳以上とされています。また一般的には30歳を超えたころから妊娠や出産に伴うリスクが徐々に高くなると言われます。 理想のマタニティ・ライフを過ごすため、また安心して産後育児を行うためにも、高齢妊娠のことを西洋医学だけで東洋医学でも知っておくことをお勧めします。 高齢妊娠と母体にかかる負担 高齢妊娠では妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、また早産・流産・難産などのリスクが挙げられます。また、つわり(悪阻)や腰痛、むくみ(浮腫)などのマイナートラブルの負担に対する心の準備もしておくべきでしょう。 高齢妊娠では、年齢による体力低下が大きな要因となります。そのため出産・産後・育児への負担を考えておく必要があります。 これらのリスクを避けるために、食事面や運動面でケアすることが推奨されていますが、他にも東洋医学的なケアを当院では推奨しています。 東洋医学で高齢妊娠を考えると… 東洋医学では年齢とともに体質が切り替わります。女性の体質は七の倍数で変わるとされています。 28才、筋骨が引きしまり、髪は美しく、体力も満ちている 35才、経脈が衰えはじめ、顔をお肌も痛みはじめ、髪も抜け始める 42才、多くの経脈が衰え、白髪も混じり始める と、このように『黄帝内経素問』には書かれています。 写真:『素問諺解』上古天真論(当院所蔵)より もちろん、今の時代に生きる女性の体質と違う点もあるかもしれませんが、大きな流れとして体質の変化を無視することはできません。 35~40才にかけて大きく体質が切り替わる年代において、妊娠という心身に負荷をかける一大イベントが加わることで体調の変化が起こるのです。 妊娠した時点で年齢的なハンディを持っているのが高齢妊娠だといえます。 とくに東洋医学において加齢による体質変化は“腎の弱り(腎虚)”と密接な関係があるとされています。そして腎は妊娠出産を支える器官です。年齢的な腎虚体質は、高齢妊娠のリスクやマイナートラブルに備える上で知っておくべきものなのです。 腎の他にも肝・脾といった三臓のはたらきも高齢妊娠をケアするうえで考慮すべき体質です。 東洋医学でできる高齢妊娠への鍼灸ケア 妊娠中は母体の肝・脾・腎の三臓が協調してはたらくことで、妊娠を維持しています。しかし高齢妊娠ではこれら三臓の機能が低下し始める傾向にあります。 また氣・血・水の代謝にも目を向ける必要があります。 通常、妊娠では氣・血を子宮に集めることで胎児を守り育てます。しかし高齢妊娠では、氣・血も減りはじめ、その流れも低下しはじめる傾向にあります。また水分の流れも渋滞しやすくなり、種々のマイナートラブルを引き起こします。 このようにみると高齢妊娠には不利な点が多いですが、これらのハンディを冷静に把握することで、様々な症状や不調が発症するその前に手を打つことができるのです。 近代西洋医学による検診と併用して、東洋医学的な高齢妊娠へのケアを受けることも当院では推奨しています。 目に見える異常やリスクに対しては近代西洋医学、目に見えない体質的なケアに関しては東洋医学で、と万全の対策をしておくことが大切です。 高齢妊娠へのプレママ鍼灸治療カルテ 現在カルテ整理中。 当院に治療に来られる妊婦さんの多くは年齢的に高齢妊娠に入ります。 当院の東洋医学的つわりケアを希望される方は 電話予約はコチラ0721-53-6330 メール予約はコチラ
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多胎妊娠にプレママ鍼灸のできること
多胎妊娠で知っておきたいこと 多胎妊娠とは、双子(ふたご)や三つ子(みつご)のように、2人以上の赤ちゃんを同時に妊娠することです。 また双子にもいろんな分類があります。一絨毛膜一羊膜(MM双胎)、一絨毛膜二羊膜(MD双胎)、二絨毛膜二羊膜(DD双胎)といった膜性分類です。 一絨毛膜とは一つの胎盤と絨毛膜を2人の赤ちゃんで共有すること。二絨毛膜とはそれぞれの赤ちゃんが胎盤と絨毛膜を持っている状態です。 一羊膜と二羊膜の違いは、赤ちゃんが羊膜という個室で区切られているか(二羊膜)、同室に2人いるか(一羊膜)の違いです。 それぞれのタイプで起こり得るリスクに違いがあります。 多胎妊娠と母体にかかる負担 多胎妊娠では単胎妊娠よりも母体にかかる負担が大きく、つわり・早産・妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、子宮内胎児発育遅延、胎児形態異常…などが心配されます。 またマイナートラブルとしても、お腹の張り痛みや腰痛、むくみ(浮腫)、逆子などの起こりやすいです。 これらのリスクを避けるため(多胎妊娠の状況によって)管理入院が勧められます。 東洋医学で考えると 東洋医学でも母体にかかる負担を考えることができます。 通常、妊娠期間中には肝・脾・腎のチカラを大いに消費します。それが多胎妊娠となれば、その消耗度も数倍となります。 このような肝・脾・腎の消耗が進めば進むほど、母体が耐え切れずに早産、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群などが起こります。また胎児を育てる氣血が低下することで胎児の発育遅延が起こるのです。それらの問題が起こる前に体質的に防ぐ東洋医学的なケアが必要です。 東洋医学でできる多胎妊娠への鍼灸ケア 妊娠中は母体の肝・脾・腎の三臓が懸命にはたらくことで、妊娠を維持し、胎児を育てます。 また氣・血・水も通常の代謝とは異なります。子宮に氣・血を集めることで胎児を守り育てます。 多胎妊娠となると、氣・血の消耗は通常の倍となり、下半身に停滞・貯留する水もまた通常以上となり、種々のマイナートラブルを引き起こします。 近代西洋医学による検診・管理と併用して、東洋医学的な母体へのケアを加えることも推奨します。 目に見える異常やリスクに対しては近代西洋医学、目に見えない体質的なケアに関しては東洋医学で、と万全の対策をしておくことも重要です。 多胎妊娠へのプレママ鍼灸治療カルテ 上の子もいるので入院を遅らせたい…双子の妊婦さんのカルテ 当院の東洋医学的つわりケアを希望される方は 電話予約はコチラ0721-53-6330 メール予約はコチラ
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院長 足立繁久の経歴と活動
略歴 1973年 大阪に生まれる。 1996年 鳥取大学医学部生命科学科卒 2000年 明治鍼灸大学(現、明治国際医療大学)卒 2001年10月 足立鍼灸治療院を開院。以来、妊婦さん・産後の女性・小児はり治療に力を注ぐ。 2009〜2013年 茨木市の不妊専門鍼灸院にて2人目不妊と産後ケア・小児はり部門を立ち上げ、4年間担当する。 2018年4月 大阪大学大学院医学研究科 先進融合医学共同研究講座の特任研究員として勤務。 阪大病院の漢方鍼灸外来にて週に一度、難治性疾患・癌疾患に対する鍼灸治療を行っている。 臨床の傍ら、鍼灸技術の教育活動を精力的に行っている。 2008年~2017年、和魂漢才鍼灸の講師として脈診・伝統鍼灸の指導に携わる。 2017年春~、鍼道五経会を立ち上げ、現在東京と大阪にて伝統鍼灸の指導を行っている。 2024年 日本中医鍼灸研究会の理事に就任 鍼灸業界における活動 2025年4月 「日本/ブラジル/ポルトガル 小児はり国際交流セミナー」にて小児はりの講座と実技指導を行う。 2025年4月「Japanese Acupuncture study-abroad tour 2025」にて海外鍼灸師に日本鍼灸(脈診・腹診)を指導 2025年3月『中医臨床』(180号 vol.46-No.1)に論文寄稿 2025年2月 静岡県鍼灸師会中部支部にて特別講義【「病を診る」から「病を治す」まで】を行う 2025年1月 日本中医鍼灸研究会の理事として特別講座「鍼灸治療のいろは ー臓・腑・経の治療の違いー」を行う(詳細) 2024年12月『中医臨床』(179号 vol.45-No.4)に論文寄稿 2024年9月 『中医臨床』(178号 vol.45-No.3)に論文寄稿 2024年9月 日本中医鍼灸研究会・設立記念大会(品川)にて『衛氣の鍼・営氣の鍼』を講演 2024年6月 『中医臨床』(177号 vol.45-No.2)に論文寄稿 2024年5月『おけら』(さきたまオケラの会)に論考寄稿 2023年4月「Japanese Acupuncture study-abroad tour 2023」にて2講座担当。海外の鍼灸師に日本鍼灸(小児はり・脈診・腹診)を指導 2024年3月 『中医臨床』(176号 vol.45-No.1)に「胎毒治療から生命観をさぐる ー中朝の医学文献からー」を寄稿 2024年3月『NAJOM(北米東洋医学誌)』に「Qi Physiology:Basis of Acupuncture Treatment and Diagnosis (経絡とは何か?-氣の生理学と脈診、および三氣に対する鍼法-」を論文寄稿…
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次の日曜日は妊娠期のマイナートラブル解消セミナー in 静岡
次の日曜日は静岡県にて【妊娠期のマイナートラブル解消セミナー】にて講師を務めてまいります。 全国鍼灸マッサージ協会さんに招待いただきましての特別セミナーになります。 伝統医学の産婦人科での妊娠期特有の体質について紹介します。マタニティ鍼灸に興味のある方に適したセミナーです。 当たり前ですが、妊娠中の体質は妊娠前のそれとは違います。 これは現代医学でいう「妊娠中はホルモンバランスが変わってしまう」と同じことです。 そして、妊娠中の体質を把握することができれば、その体調を調整することも可能です。 当院の東洋医学的なプレママ鍼灸ケアはこのよううな理論で妊娠中のマイナートラブルを治療しているのです。 その基本と実践、つわりケアを中心に多様な症状の対応の仕方を紹介する予定です。 締め切りはもう過ぎてしまいましたが…もし、このような内容に興味がある方がいましたら、今後とも一緒に勉強&治療していきましょう。 念のために基本情報を下記にメモしておきます。 会場…静岡市葵区御幸町のCSA貸し会議室7階 時間…13:30〜16:30(受付13:15から) 定員…35名 会費…会員4,000円、非会員は6,000円 (会員とは全国鍼灸マッサージ協会の会員のことです)
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逆子改善のツボ
逆子を治すツボ 逆子を治す方法のひとつに鍼灸があります。逆子への対処法としては他にも逆子体操や外回転術、帝王切開があります。 逆子体操は、ご家庭で手軽にできるメリットがあります。デメリットは無理をしすぎて腰を痛めたりすることがたまにあること、またドクターによって賛否両論あること…でしょう。 外回転術は、腹壁を介して赤ちゃんを動かすので逆子体操よりも直接的な印象を受けます。しかし胎盤の位置でリスクが生じますし、仮にリスクが無かったとしても、どの医院でも受けられる方法ではありません。 帝王切開は逆子を治す方法ではなく、最終手段です。 鍼灸による逆子ケアは、古くは約1000年前(正確には992年の医学書)に逆子治療の情報があり、今もそのツボは逆子ケアに使われ効果を上げています。 鍼灸による逆子ケアのメリットは、ツボへの刺激で効果がでることと、全体的に母体の体調を調えながら逆子ケアできることです。そうすることで、安産や産後の体調安定につながるのです。 デメリットはお灸や鍼がコワイ…ということくらいでしょうか。 しかし、その心配もご無用です。刺激のを調節したり、『鍼はどうしてもダメ…』という方にはお灸だけで対応することも可能です。 逆子ケアの3要素 冷えを取る 緊張を緩める 疲れをとる 「妊婦さんにとって冷えは大敵」という言葉があるように、母体の冷えを取り、温めることは重要です。 緊張を緩めることも大切な逆子ケアです。体の各部位、特に下腹部・骨盤まわりの緊張をほどくことが逆子を治す要因になります。逆子体操もこの要素を持っていますね。 東洋医学の産科における“疲れをとる”ということは、お産の体力を補うことにつながります。言い換えると、疲れをとる=安産(自然分娩)の準備=逆子ケアということで、もっと分かりやすく書くと「鍼灸の逆子ケアで安産力を養う」ことになるのです。 逆子ケアは早いほど良い 「逆子の治療を始めるのは早いほうが良い」という話があります。 この話は本当です。週数が進めば進むほど、お腹の赤ちゃんは大きくなります。 赤ちゃんが大きくなれば、子宮内での赤ちゃんが動けるスペースは狭くなります。 その分だけ、逆子が治るチャンスが減るのです。 理想的な治療開始のタイミングは28~29週後半から逆子ケアを受けることをおススメします。 またよくあるケースとして、33~34週あたりで「このまま逆子が治らなかったら帝王切開しましょう」という診断が下り、あわてて鍼灸院に来院する…というケースも多いです。 34~35週以降に逆子ケアを始める方もいますが、28~29週からの逆子ケアに比べて逆子が治る確率は下がってきます。 さらに36~37週から逆子ケアを始める人は少数ながらもおられますが、逆子改善の確率は五分五分を下回ります。 またもうタイムリミットも限られているため「逆子が治らない…!」「どうしよう!!」といったプレッシャーやストレスも逆子が治りにくい要因にもなり得るので、余裕をもって早いうちに鍼灸の逆子ケアを受けることをおススメします。 逆子改善の実例 お灸で治りません(><)という逆子の診療録 V字になっている胎児の逆子ケア診療録 当院の東洋医学的・逆子ケアを希望される方は 電話予約はコチラ0721-53-6330 メール予約はコチラ
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吐きつわりが鍼灸で治まった例
A.I.さま 長野県松本市(里帰り中)1児の母(3月4日初診) ■主訴:吐きつわり 食べつわりも併発。 ■問診情報 現在、妊娠9週目。 吐き気・嘔吐は毎日。特に夕方~夜にかけてはつわり症状がひどくなる。 口が苦い感じ、ゲップが出る、胃もたれ、胸やけ症状もあり。 乗り物酔いもひどくなる。 体重は2㎏減少、今も減少中。 つわり症状に加えて、悪寒・微熱感・不眠もある。 尿の出が悪い感じもする。 ◆脈証と腹証 ☞ 脈証:全体に浮で弦脈 ☞ 腹証:心窩部~中脘にかけて実の反応。 【鍼灸師の診立て】 つわり症状の本体は、心窩部周辺から胃に熱がこもっている状態。しかし、他にも熱が渋滞している部位があちらこちらにあり、それがムカムカ、口が苦い、不眠、悪寒、微熱などの症状を引き起こしている。またこの熱の渋滞は、体全体の流れ・めぐりを邪魔するので、便秘や尿不利を誘発し、そのためつわりがさらに悪化するというマイナスの循環を引き起こしている。 ◆治療方針 1、安胎 2、胃の熱を除去する 3、体の各部の熱を巡らせ散らす この方の治療は熱を散らして減らすことがメインであるが、熱を動かし減らすことで、それに伴いムカムカを悪化させる水毒も出ていくはずとみる。 (脈診腹診問診などに15分、治療時間を45分とした。) ■2診目(3月9日) 前回の治療後、メールにて予約をいただく。その際に次のような内容の感想をいただく。 「針をうってもらった日の夜は尿がたくさん出て、久しぶりに快適に眠ることができました。でも、昨日は熱がこもって寝られないという感じでした。 でも、尿と便は前より出るようになってると思います。」 治療方針は合っている体の反応であるが、持続性がまだ足りないようす。 安胎の際に使う温灸を少なくして、熱の要素を減らし、鍼ではさらに清熱、行気の要素を増やす。 ■3診目(3月14日) つわりがラクになってきた!とのこと。 脈も浮弦は無くなり、全体的に軟脈やや細い感じ。 【鍼灸師の診立て】 このことから余分な気熱の渋滞は解除され、水毒・湿痰が残る。(とはいえそれも減り始めている脈所見である) ■4、5診目(3月18日、23日) 嘔吐は減っていたのだが、カゼを引いてしまい発熱。 発熱してからムカムカが増す。 便が出るとつわり症状は軽くなる感じがする。 また、体重が増えないのが気にかかる。 治療方針としては、内熱・胃熱を減らす要素を増やす。 ■6、7診目(4月2日、13日) 調子は上向き、好調である。 体重も増え始めた! それまで避けていた煮魚も食べられるようになった。(つわり症状で魚の臭いを受け付けなかった) その後、つわり症状も落ち着いて、通院ペースを減らしつつ治療を2ヶ月ほど続けた。 ご主人の待つ長野に帰るため(道中の乗り物酔い対策)に、できるだけコンディションを調えておくことが目的である。 後日、無事に長野に戻られ、さらにお子さんも無事産まれたとのメールをいただく。 当院の東洋医学的つわりケアを希望される方は 電話予約はコチラ0721-53-6330 メール予約はコチラ