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仕事中に激しい頭痛に襲われ・・・
40代半ば、働く二児のお母さんの症状です。
主訴は仕事中に突然発症した頭痛・めまい
そして目の奥の痛み・吐き気で目も開けられず・・・という状態。
先日の台風の日の午後、仕事中に激しい頭痛に急に襲われ、慌てて頭痛薬を飲むも一向に痛みは治まらず…。
仕事を早めに切り上げ帰宅、一夜あけても頭痛が治まらない状態だったので、週末の当院に鍼灸コールです。
台風による気圧や湿度の影響、この環境の変化によって症状が左右されるのも自律神経失調症の特徴といえます。
診察すると、脈もツボも全体的に体の上部に気が上っている状態。
これは神経が亢進しすぎた状態といえばイメージしやすいでしょうか。
体が過剰緊張の状態からスイッチ・オフにできない状態が連日続いている状態と言えます。
戦闘モードが解除されない状態が続いている…と言い換えてもよいでしょう。
このことを伝えると思い当たる節もあったようです。
ということでさっそく鍼灸スタートです。
鍼灸師のための☝point情報
連日の戦闘モードとはいえ、この状態はその背後に半端ない疲労も隠れているのが常のことです。
ですので、戦闘モード(体の過剰緊張)を緩めることと、体の体力を補充することを同時進行で行う必要があります。
いわゆる先補後瀉(せんぽこうしゃ)を採用すべき…と思うところですが、この方の場合は先に緊張を解除し、その後に補う“先瀉後補”を採りました。
前半30分の鍼灸ケアで症状は…
前半はあお向けの状態で手足のツボに鍼。
後半はうつ伏せの状態で背中のツボに鍼をしました。
治療イメージとしては、手足のツボで頭・首・肩の緊張を緩めやすい状況を作ります。
というのも症状の中でも、頭痛・目の痛みが特にひどい状態でした。このような状況では頭痛や眼痛のツボに鍼をしても、効果が現れにくいことが多いです。
症状を速やかに解除するには、鍼が効きやすい状況を作る必要があります。それが手足のツボに鍼をすることです。
この前半の治療だけでも頭痛の範囲は減り、前頭部の痛みに限定されています。
後半の治療はうつ伏せの状態で、主に背中・後頭部に鍼をして治療完了です。
治療が終了した時点で、頭痛・めまい・眼の痛み・吐き気といった症状はクリアしています。
しかし、まだ不穏な雰囲気は残っています。週明けお仕事の再開に向け、翌日にもう一度 鍼灸ケアです。
2診目で治療完了!
翌日のご来院、前日に鍼した後のコンディションを聞くと、夕方に頭痛・眼痛が再燃したそうです。
めまいを伴うまではいかなかったようですが…まだ体質的に安定しきっていないことがうかがえます。
2診目の鍼灸では、特に頭痛と眼痛を散らす鍼を重点的に行いました。
攅竹(さんちく)申脈(しんみゃく)と風池(ふうち)丘墟(きゅうきょ)のツボがよく働いてくれました。
申脈に鍼しているところ。申脈は頭痛だけでなく、頸肩部の痛み、腰痛の治療にもよく使用するツボです。
風池に鍼しているところ。頭痛や肩こり・目の症状の治療によく使用するツボです。
前回の鍼との違いは、「痛みを取る治療」と「疲れを癒す治療(=元気を補う治療)」の比率を変えた点にあります。
2診目では痛みを散らす治療の比率を上げて、補う治療の比率を下げています。
1診目の治療である程度の補給は終えているので、2診目では痛み対策に集中することができるのです。
前回の治療効果が活きている状態で鍼灸治療できるのは、2日連続でご来院いただくことのメリットです。
週が明けて・・・頭痛・眼痛は!?
メールをいただいたところ、頭痛・眼痛は現れておらず。
お仕事もなんとかこなせているようです。
定期的に通院していただくことが理想なのですが、この方のように「ここぞ!」という時に短期集中で鍼灸を効かせる!という通院スタイルも当院では受け付けています。
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