Tag: 河内長野
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初めての親離れ…
昨日は和歌山県の白浜に行ってきました。 白浜といえば南紀白浜アドベンチャーワールド!が思い浮かべます。でも昨日の白浜行きの目的は観光ではなくて、お引越し。 実は、長男の勤務先が白浜になったので、社員寮にお引越しなのでした。 (社員寮には生活できる環境が完備されていて本当に助かりました!) それにしても、22年間ずっと実家住まいだった長男。 ご飯も炊いた事なくて、お米をとぐのもぎこちないようすでした。 色々と細かなことまで心配になります。一人暮らし用の家具を運び入れ、部屋を掃除して、冷蔵庫・冷凍庫の中の食料をそろえて…ひと通りの引っ越し作業を終えて、大阪に戻ろうとしたとき。後ろを振り返ると、長男がひとり立ってこちらを見送ってくれているのですが、その姿をみて思わず泣いてしまいました。 写真:私を見送る長男、このとき私には“捨てられた子犬”のようにみえた 初めての子どもで、うまくいかない育児、マネしてほしくないところばかり似てくる長男に何度も衝突したものですが、唐突に親離れの瞬間に遭遇すると、やっぱり寂しいのひと言です。 ちなみに、私たちが自宅に着いた時に、長男から「ごはん炊けた」とひと言LINEが! 今でもたま~~~に連絡がありますが、この前は卵スープと麻婆豆腐を作ったそうです。でも仕事が忙しくなると、自炊もできなくなるんだろうな…と、やっぱり色々と心配は尽きませんね。 普段の診療でも、来院される皆さんにこんな私の寂しい想いを聴いてもらっています。 受付担当 足立百江
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吐き気を伴う眩暈(めまい)の鍼灸カルテ
この春に多い?眩暈(めまい) 先日、眩暈の鍼灸カルテを紹介しました。この春は例年よりも体調を崩される方が多く感じます。その中でも眩暈は多くみられる症状のように感じています。 そんな中、今度はわたしの母親(同居中)が突然に眩暈(めまい)を発症しました。もちろん、すぐさま鍼灸で対応したわけですが、そのときの鍼灸カルテを紹介します。 実は私の母は眩暈(めまい)を起こしやすい体質を持っているため、私が大阪に帰ってきた時分は何度も眩暈(めまい)を起こしていました。いわゆるメニエール病の診断を受けていたようです。 最も記憶に残る眩暈(めまい)では、兄の結婚式当日の朝に眩暈を起こしたこともありました。すぐさま応急処置的に鍼して、その日は無事に事なきを終えましたが…(おそらく、母本人はそのことを忘れているハズ) それからも繰り返し眩暈を起こし、そのたびに鍼とお灸で対処してきました。そのせいか、この10数年は母が眩暈(めまい)を起こすこともなくなり、私にとっても眩暈(めまい)は得意な疾患の一つとなっています。 さて眩暈の鍼灸カルテといきましょう。 鍼灸カルテ・眩暈 2024.04 主訴:めまい 発症時刻は4月3日 AM6:00くらい 朝起きるなり、突然の眩暈(めまい)に襲われた。 また、眩暈とともに吐き気を伴う。寝返りしても眩暈が起こるので、ただただ目を閉じて、布団の中でジッとする。(目を閉じても眩暈・吐き気はしばらく続く) 眩暈がおさまるまで目を閉じて床に臥せる…のイラスト 父からの報告を受け、家庭内往診。すぐに寝床にて治療を始めます。まずは脈を診ます ◇脈診情報 沈んだ脈で極めて弱い脈 また、その弱い脈の中にも小さな滑脈がみられる。 そして意外なことに、脈位(寸関尺)の差異はみられない。 症状の特徴、脈診情報、そして普段の母の体質から…次のような治療方針をたてます。 ◇治療方針 ①…中氣を補い、膈を開く(補中・利膈) ②補脾胃によって①を補助。かつ利水祛湿 ③宿(腎虚)に対する補裏気および納氣 治療はお灸からはじめ、次に鍼治療です。 使用した経穴は、中脘・関元・鳩尾・足三里・陰陵泉・太谿……など(他は門外秘)です。 この治療によって寝返りが可能となります。 眩暈(めまい)に対する鍼灸は、このように効果がすぐに現れるケースがしばしばあります(もちろん個人差・体質差はあります)。眩暈のように「突然に発症し、何をしてもツラい…!!状態を速やかに解除できる」というのは鍼灸ならではの長所だと思います。 寝返りができるようになったので、次は伏臥位(うつ伏せ)にて背部治療を加えて、さらに症状の軽減を狙います。 一連の治療によって、起床可能・起き上がることもできるようになりました。 とはいっても、しばらくは要安静であること。そして排尿頻度が増えることを伝えておきます(利水の治療をしたので、尿の回数が増えるのです)。 2診目は二日後の4月5日 (※4/4は大学病院勤務の日で、半日は留守にしていたのです…と言い訳) 主訴:眩暈(めまい)はほぼ消失。フワフワ感じが少し残るくらい。 経過は良好のようで、軽い食事も摂れている。 起き上がり、二階まで歩いて上るなど、屋内や近所までの近距離歩行なら問題ないとのこと。 また初診の鍼治療の後は、やはり尿がよく出たとのこと。 ◇脈診情報 全体的に沈んだ脈は変わらずだが、緩脈が入ってきて、滑脈もみられる。 両関上脈は弱脈が残る(左<右) 寸口脈にも弱脈が残る。 関上と尺中の一部に緩脈がみられる この脈診の情報が、初診時と2診目で大きく変化している点がポイントなのです。 脈診所見は初診時と大きく変化しているとはいえ、これは良い変化であり、想定内のこと。ですので、治療方針は前回と同じでいきます。 一連の治療によって、フワフワ感も消失。 眼の力も増し、目に輝きが出る。 (いわゆる目ヂカラです。この目の力の有る無しって意外と大事な所見です) 治療後の脈診所見は、母の通常脈に戻る。 以上をもって、眩暈の急性期を脱したとみなし、通常の養生期に入ります。普段から親孝行の鍼お灸をしなさい!ということでしょうね。 院長 足立繁久
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眩暈(めまい・頭重感)の鍼灸カルテ
春に多くみられる眩暈(めまい) 今年の春は眩暈(めまい)を訴える患者さんが多いように感じます。 春季は五行でいうと「木」に属します。また五臓では「肝」に相当します。そして「木」とは「伸びる」「上昇する」といった性質を持ちます。 イラスト:五行の木・火・土・金・水 そのため「春」になると、冬の間に沈滞していた気を一気に上昇させて、春の陽気を活性化させるのです。人体の臓腑では「肝・胆」という器官に属しますが、やはり「上昇」させる性質を持ちます。 この「上昇」が一気に起こることで「眩暈(めまい)」の他にも「頭痛」「目痛」「耳鳴り」などの上部における体調不良がみられるのです。 気候の変化も不安定となる春先、それに影響を受けて人体のコンディションも不安定となるのです。いわゆる季節の変わり目にみられる体調不良・不定愁訴です。病院によっては“自律神経失調症”と診断を受けることもあります。 先日(3月下旬)にも、めまいを訴える女性(70歳)が来院されました。東洋医学ではどのように診断して治療するか?当院の眩暈の鍼灸カルテを紹介しましょう。 眩暈の鍼灸カルテ 主訴:フラフラ・フワフワするタイプのめまい 他にも頭目がボ~ッとする。頭重感。眼の奥が痛い…などの随伴症状もある。 めまいの発症は、朝10時すぎ。鏡を見ると、上眼瞼(まぶた)が脹れぼったい。 それが気になり、眼をゴシゴシこするうち、頭全体にも重くなり、フラフラ・フワフワめまいが始まったとのこと。 「体調が悪い時は足を温めたらよい」と聞いたことがあったので 両足を温めたところ…上半身全体がゾワゾワ~と薄ら寒いような感覚(悪寒ほどではない)が、上へ上へと昇ってきたとのこと。 「こんな気持ちの悪い感覚は病院で言っても伝わらないと思い、足立先生のところに来ました」とのこと。この言葉に気を良くして、早速診察に入ります。 東洋医学の診たてでは… 当院では東洋医学的な診断を行いますので、脈診や腹診で病気の性質を見極めます。 写真:当院でおこなう脈診 さてこの女性の脈はどのような脈かというと… 全体に沈んで緩脈が目立ちます。しかし所々に濇脈や滑脈といった特徴的な脈状が現れています。 脈診で得られた情報は、主に湿邪(いわゆる水毒)に関わるものです。どうやらこの眩暈は湿邪が主となり発症したようです。では、この眩暈は「木」や「肝」とは関係ないのか?というと、そうではありません。 問診情報の中に「木」に関する情報がちりばめられています。 脈診と問診を総合的に分析(合参)して、治療方針を導き出します。この女性の眩暈に対する治療方針は次の3つ。 ①中気を補い、膈を開く(補中・利膈) ②脾経・胃経に鍼することで、①の補助をを行いつつ、胃の停滞を解消 ③上部の気をめぐらしつつ、下部に気を引き下ろす。 脾・胃・腎に関わる経穴に鍼治療・お灸をすることで、利水を促します。この利水によってめまい症状の主犯である湿邪を取り除くことが大きな狙いです。 使用した経穴のいくつかを挙げると…〔中脘・足三里・陰陵泉・太谿…(他は門外秘)〕など。これらの経穴はよく知られる経穴です。 もちろん、うつ伏せになり背部経穴へも鍼・お灸を行います。 背中にはり治療を受ける女性のイラスト ひと通りの治療を終え、脈診でチェックします。 すると…問題視していた緩脈・滑脈・濇脈がとれて、全体に張りのある伸びやかな脈状に回復しています。 実際の体調を確認しても、めまい・眼の痛み・頭重感もとれたとのこと。 気分的にもずいぶんとスッキリしたようすで、視界も明るくなったといってくれます。 念のために来週も治療にきます!と言って、満足げに帰宅されました。 2診目の問診で聞くと、あれから眩暈が起こることもなく、胃のムカムカが少し残る程度のコンディションとのこと。 もちろん、湿邪の停滞はしっかり確認できたので、根本的な体質改善ということで2診目の治療もキッチリと鍼お灸をしておきました。 以上、この春に多くみられた眩暈(めまい)の鍼灸カルテの一つを紹介させていただきました。 院長 足立繁久
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苦しいムズムズ脚症候群と鍼灸ケア
ムズムズ脚症候群とは ムズムズ脚症候群は正式にはレストレスレッグス・シンドローム(restless legs syndrome:RLS)ともいいます。その大きな特徴をあげますと以下のようになります。 足が痛くてジッとしていられない・眠れない 痛みが続くとイライラする 足の痛むところを叩きたくなる 不快感がひどく、虫がはうような感覚も起こる 同じ部位に起こる(多くの場合はふくらはぎや足の付け根など) 夜になると足が痛い・ムズムズするなどの症状が起こる ジッとしていてもムズムズ症状が出てくる このムズムズ脚症候群は、妊婦さんや産後の女性によく起こりますが、お子さんや男性にもみられることもあります。足の不快な鈍痛をはじめとするムズムズ症状が毎日・毎夜つづいて、苦しむ方は少なくありません。 実はあまり知られていないことですが、鍼灸はムズムズ脚症候群とは相性がよくといえます。その理由も踏まえて、以下にムズムズ脚症候群に関する情報を紹介しましょう。 ムズムズ脚症候群によくみられる症状パターン ジッとしてられない不快感は、なんとも言い表すことが難しく、人によっては鈍痛、虫がはうような感じ(蟻走感)、ほてる、しびれる等、症状の感じ方にも個人差が大きいのが特徴です。 ムズムズ症状が起こる部位は脚部によく起こります。 特に“ふくらはぎ”が多いですが、膝下の外側や前側(すねの横)や臀部(股関節の外側)、他にも土踏まず・足の小指・薬指(足の第4、5指)の間などにも症状を訴える人は多いです。 さらに悪化すると膝より上、さらには手や腕など、上半身にも症状は拡大するケースもあります。 またムズムズ症状が起こるタイミングとしては、夜間の発症が圧倒的に多いですが、症状が進行するにつれて、日中でも安静時に起こるケースも少なくありません。 子どもにもムズムズ症状がみられる 大人だけでなく、お子さんにもムズムズ症状が現れることがあります。 ムズムズ症状は安静時に現れるのが一つの特徴です。そのため、お子さんの場合ですと授業中にムズムズ症状が起こり、授業に集中できない、先生や周りの友達の理解が得られないなどの問題もあります。 ムズムズ脚症候群に悩まされる人には、妊婦さんや産後の女性が多いですが、お子さんや男性の中にもムズムズ脚症候群に悩まされる方はいます。当院の統計になりますが、最近では小児のムズムズ脚症候群も増えているように感じられます。 東洋医学でみるムズムズ脚症候群の原因 近年では、現代医学でもムズムズ脚症候群の原因や対処法が研究されはじめています。 しかし東洋医学の観点からみると、ムズムズ脚症候群の体質を氣血水の不調和で診断することができます。 ムズムズ症状の原因は、水や血の流れの悪さにあると診ています。 水の流れが悪いと水毒(すいどく)となり、血の流れが悪いと瘀血(おけつ)となります。 この水毒や瘀血が四肢(下肢に多い)に蓄積するため、水毒・瘀血を排除するべく感覚として脳が感じ取ります。 脳が感じ取るレベルの症状のため苦痛の度合いも深く、不眠や精神的に追い詰められるなどの深刻な事態に進行します。 またストレッチ・マッサージで四肢の水分・血液の流れを良くすることでも、ムズムズ症状は一時的に軽くなります。 しかし、水毒・瘀血は体質として根づいているため、体を動かした程度では解決せず、すぐにムズムズ症状は再発してしますのです。 このような東洋医学的な病理に基づいて当院では鍼灸ケアを行い実際に効果を上げています。 ムズムズ症候群の治療 単なる対処療法ではなく、根本的にムズムズ脚症候群を解決するための原因体質を取り除く治療を行います。 ①体力を補給し底上げする治療 睡眠不足や心労(ムズムズ症状による精神的負担)によって治癒力が消耗していることがい多いためです。 ②水毒を取り去る治療 水毒の蓄積度は、個々の条件…例えば飲食・二便(大小便)・運動などにより異なります。 その人にとって最適な水毒除去を見極めて治療します。 ③瘀血を取り去る治療 夜間に決まって起こる症状は、血の不調が関わっていることがしばしばです。 瘀血や血熱などの体質を解除する治療を行います。 ④経絡を通じさせる治療 実際にムズムズ症状を起こしているのは四肢(経絡)ですので、この経絡の詰まりを取り去ります。 これによってムズムズ症状を原因を幹部から直接取り除きます。 以上の治療工程を鍼灸を使って行います。少し専門的な文章になり、イメージしにくいかもしれません。 ですので、次に実際のムズムズ脚症候群の治療効果を診療録風にまとめましたので参考にしてみてください。 ムズムズ脚症候群の治療例 発狂するかと思うほどのムズムズ脚症状が… 不眠とムズムズ症状に苦しむ妊婦さんの鍼灸診療録 当院の東洋医学的 ムズムズ脚治療を希望される方は 電話予約はコチラ0721-53-6330 メール予約はコチラ…