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  • 不眠とムズムズ脚症候群・診療録

    不眠とムズムズ脚症候群・診療録

    今回のケースは比較的新しい話です。 富田林市在住 、30代後半の妊婦さんの鍼灸診療録。 ムズムズ脚症候群と不眠に苦しむ妊婦さんの診療録 初診:10月19日 主訴:ムズムズ脚症候群および不眠 現在、妊娠35週。 2回目の妊娠。 前回の妊娠出産は5年前。 ムズムズ脚症候群は妊娠初期から発症していたが、自然治癒。 しかし妊娠後期に入って、ムズムズ症状が再発。一気に悪化。 2日前からは下肢だけでなく、肩~上肢にかけてムズムズ症状が拡がる。 1-2時間しか眠れない。  体力が日に日に低下していることを実感する。お産が近いというのに不安。 前回の妊娠時にもムズムズ脚症状があったがその時は軽症であった。 以上が、大まかな情報です。 ■脈診 浮位で弦、沈位で軟弱 右:関上の弱りが強い 鍼灸師の診立て この方はムズムズ脚症状もひどいのですが、睡眠不足もかなりのものでした。 1~2時間しか眠れていないということで。 その証拠に目には大きなクマができて落ち窪んでいました。 元々、ムズムズ症状が出る以前から睡眠は少ない傾向だったそうで、 睡眠を摂ることに対して執着しないとのことでした。 そのせいもあって、ムズムズ症状に苦しむうちに、気づけば驚くほど睡眠時間が短くなったようです。 さて、ムズムズ脚症候群の体質についてですが、前回(5年前)の妊娠時、今回の妊娠初期にも発症しています。 しかし、どちらも軽症であり自然治癒してしまったため見過ごしてしまったようですね。 この隠れたムズムズ体質が妊娠後期に入り体力が低下するタイミングに乗じて、一気に発症したようです。 加えて、いろいろと心身ともに疲労を蓄積するようなこともあったはずです。 隠れていた症状が再発し悪化するということは、そのような条件がそろって起こるものです。 治療方針としては、次の3つです。 ①気血を最優先に補給すること。 ②水毒を除去 ③経絡を巡らす とにかく消耗が激しいので、ムズムズ症状の改善の前に体力を補わなければいけません。 次いで5年前より隠れひそむムズムズ体質を解除するために水毒除去です。 そして、実際にムズムズ症状が起こっている経絡の流れを良くして、 この方のムズムズ脚症候群の治療とします。 ※実際の治療時間は…脈診腹診問診などに5分、治療時間を50分、内、15分程度の置き鍼を行いました。 問診には最短の時間となるよう心掛けました。 問診中にムズムズ症状が起こることを懸念したためです。 また置き鍼の時間は、ムズムズ症状を避けるため長くなりすぎないように… とも思ったのですが、少しでも仮眠を摂ってもらいたい気持ちもあって ギリギリ長めにとって15分としました。 しかし、置き鍼の間はウトウトできたようで、 「久しぶりにウトウトできました!」と、喜んでいただきました。 たった15分のウトウトが久ぶりだと喜べることからも、 不眠状態がかなり長い期間にわたって続いていたことを示しています。 治療の後半は終わりまでウトウト・スヤスヤ眠っている状態で、 お帰りの際の表情や声は、来院時とは別人のように明るくなっていました。 2診目・気になる一週間後… 10月24日午前 重い症状であった方の二診目というのはやはり緊張するものです。 どのような表情で来院されるか……