Month: June 2019
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つわりとムズムズ脚症候群のダブル治療
今回のマタニティ鍼灸カルテは妊娠12週目の方。 吐き気を主訴としてご来院されました。 実際に来られていろいろとお話を伺ってみると、今回の妊娠は4回目。 過去の妊娠・出産では毎回なんらかのマイナートラブルがあったそうです。 ひと通りの問診終えた時に思ったのが、『こりゃ一筋縄ではいかないな』と。 主訴は「吐き気」を主としたつわりなのですが、どうやらそれは表面上の症状のようで・・・ 妊娠期のマイナートラブルいろいろ 初診時のマイナートラブル各症状 ・吐きつわり・食べつわり、2つのつわり症状あり。 ・食後の胃の詰まり感も強い。 ・便秘あり ・むくみ(浮腫)あり ・仕事は忙しく朝から夕方まで動き回っている 毎日体力の限界まで頑張っているようす ・ムズムズ脚症候群の症状も強く見られる 主に足首とふくらはぎの周辺 どうやら“つわり”と“ムズムズ脚症候群”のW症状のようです。 これは湿痰・水毒の処置に力を入れるべき体質のようです。 鍼灸師のための☝point情報 つわり・ムズムズ脚症候群の体質として、両疾患ともに水毒(すいどく)湿痰(しったん)が関わるとみています。 しかし、湿痰・水毒を生み出す原因には、食生活や運動、排便排尿など生活習慣が深く関与します。 この生活習慣を変えるということは難しいことが多く、対処療法的な処置に終わってしまうことが…。 この方の鍼灸ケア第1回目は「①安胎・②体力補給・③水毒除去」といった優先順位で行いました。 しかし治療の割合としては「安胎10%、体力補給70%・水毒除去20%」 特に日々忙しく走り回っている様子が非常に気になり、体力補給の鍼とお灸は必須と判断しました。 4人のお子さまを抱え、朝から晩まで毎日のお仕事。 家事・育児・仕事、さらに妊娠…と通常の4倍は消耗していると言えます。 つわり・ムズムズ脚症候群の症状は、水毒除去によっていくぶん軽くなる予定です。 とはいえ、今回の主となる治療方針は体力補給なので、その旨をお伝えし、 自宅灸のツボについてもアドバイスをして初診終了としました。 2診目・・ 気になる初診の結果は・・・ 「つわりがかなり減りました!」とのこと。 「吐き気は減り、あれから嘔吐は無く、胃の重さ・詰まりも取れて、久しぶりに爽快な気になれました!」と嬉しいコメント。 疲労を主な治療ターゲットとし、体力補給を7割にした鍼灸ケアの組み立てで、 そこまでつわり改善の結果が見られるということは、「やはり疲労の影響が強いんですよ…」とアドバイスをさせていただきました。 少しでもペースを落としてくれればいいのですが…現実はそうはいきませんよね…。 とはいえ、鍼灸2診目も同様の治療配分で終了としました。 ムズムズ脚もラクになりました! 3診目の問診では以下のようなコメントをいただきました。 「つわりはもう気になりません」 「ムズムズ脚(の症状)もシールの鍼を貼ってもらうと全然気にならない!」 「今までの妊娠生活い比べてダントツで動けます(笑)」 と、嬉しくも快調すぎて心配になるコメントをいただきました。 心配していた日々のガンバリによる疲労や ※「シールの鍼」とはパイオネックスという鍼。 下写真のように、シール状になっていて中央に鍼状の刺激箇所があります。 写真:セイリン(SEIRIN)社製 パイオネックス(PYONEX)の写真 下のようにツボに貼ります。 ツボは反応が最も強い点を見極めて貼りますので、専門の鍼灸院でパイオネックスを貼ってもらうことをお勧めします。 鍼状の部分は長さが1㎜以下なので、痛くありません。 シール・カラーは肌色に近く、見た目もほとんど気になりません。 足三里にパイオネックス。 足三里は消化器系の働きを助け、水毒減少の助けになるツボです。…
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「ハリトヒト。」のインタビュー記事
「ハリトヒト。」という鍼灸師むけの業界サイトに当院院長のインタビュー記事が掲載されました。 インタビュー記事の掲載は3月だったのに…今頃のお知らせでスミマセン…。 『ハリトヒト』「求めていた理想は「自らの手による医療」」をご覧ください。 院長の過去が明らかに! 鍼灸師の道を選んだ理由や鍼灸学校での勉強のようす、また現在の活動など…普段の診療中の姿とは違う“もうひとつの院長の顔”がみれますよ。 わざわざインタビュー・写真撮影に足を運んでくれた新名先生(さまんさ鍼灸院)に感謝します
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至陰(しいん)お役立ちのツボ③
トータル・ママサポート鍼灸院の院長 足立です。 「お役立ちのツボ」第3回は至陰(しいん)というツボを紹介します。 至陰(しいん)は三陰交と同じく逆子のお灸に用いられるツボとして有名です。 至陰の見つけかた 至陰は足の小指の尖端にあります。 至陰は「小指の爪の付け根の外側をとれ」と言われ、足首から膝に向かって指を横にして3~4本分の位置だと言われています。 至陰の効き目 至陰の代表的な効能を以下に紹介します。 逆子の治療に使われます 頭痛や鼻詰まり、目の疾患にも用いられることがあります 至陰といえば、逆子の治療に用いられることがよく知られています。 専門的には、至陰は足太陽膀胱経に属するツボであり、この膀胱経は腰部臀部を通ります。 また、膀胱は子宮とお隣さんなので「膀胱を介して子宮を温めるのだ」と師匠から教えていただいたことがあります。 いずれにせよ、冷えの影響を強く受けている人には至陰のお灸が適しています。 至陰への刺激法 指先に位置する至陰には鍼治療をすることは少ないといえます。 ですの至陰への刺激はお灸がほとんどです。 三陰交の記事と同じく温灸と呼ばれるタイプのお灸がおススメ。 小指の尖端にあるため、温灸を貼り付けにくい…と思うかもしれませんが、写真のように至陰への温灸は可能です。 また足の小指は冷えが強く、お灸の熱を感じにくいことが多いです。 全く熱さを感じない場合は、2度3度とお灸を繰り返すことをお勧めします。 温灸はお近くの鍼灸院でお買い求めください。 また、その際は鍼灸師による診断を受けた上で、お灸ケアを行うことを推奨します。
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三陰交(さんいんこう)お役立ちのツボ②
トータル・ママサポート鍼灸院の院長 足立です。 「お役立ちのツボ」第2回は三陰交(さんいんこう)というツボを紹介します。 三陰交は逆子のお灸に用いられるツボでも有名です。 また古来より「婦人の三里」とも呼ばれ、婦人科疾患の治療に広く使われ、実績と信頼を得ているツボでもあるのです。 三陰交の見つけかた 三陰交は脛(すね)の内側にあります。 足首から膝に向かって指を横にして3~4本分の位置だと言われています。 指3~4本分ってアバウトな表現ですが 「この周辺で反応が一番強い場所、そこがツボのありかだ!」ということです。 ツボの反応は「周囲に比べて凹んでいるところ」や「指で押して痛みや気持ちよさを感じるところ」です。 (指で押して痛むことを圧痛といい、圧痛が強く出る場所を圧痛点といいます。痛気持ち(イタきもち)いいと感じるのも反応点だといえます) ただし妊娠中は三陰交をグイっと強く押すのは禁止です。 三陰交の効き目 三陰交の代表的な効能を以下に紹介します。 血液の流れや血液の質を改善します 身体の内側の緊張や痛みを緩めます 血液の質や循環を改善する点は、女性の体質に深く関わります。 冒頭に紹介した「婦人の三里」と呼ばれる所以(ゆえん)ですね。 ※三里とは足三里のこと、主に体の元気を補充する効能があります そのため、不妊治療、妊娠中のマイナートラブル、産後ケア、更年期障害など閉経前後の体調不良など、婦人科疾患の治療全般に多用されるツボです。 三陰交への刺激法 三陰交への刺激はお灸がおススメです。 特に温灸と呼ばれるタイプのお灸は、安全かつソフトな温熱刺激が可能ですのでご自宅でのお灸ケアに最適です。 温灸はお近くの鍼灸院でお買い求めください。 また、その際は鍼灸師による診断を受けた上で、お灸ケアを行うことを推奨します。