妊娠期におこる“のどの詰まり感”

妊娠中のノドの症状・不快感がひどくなると…

妊娠期の体の悩みのひとつに“のどの詰まり”があります。

 のどの奥に痰が絡みつくような感じ
 のどの異物感
 咳払いをしても消えない不快感

無理に痰を出そうとしてのどを痛めたり、のどの乾燥がひどくなったりする妊婦さんも少なくありません。

また、痰を無理に出そうとして、吐き気や嘔吐にもつながりやすく吐きつわりや唾液つわりが悪化したり、治りにくくなったりすることも少なくありません。

のどの詰まり感の原因は?

一般的には喉つわりと言う人もいるようです。西洋医学的には逆流性食道炎ヒステリー球と診断されることもあるようです。原因としては、妊娠中のホルモンバランスや自律神経の問題…といった説もあるようですが、実際には明確な治療法も少ないようです。

東洋医学では“のどの詰まり”の状態を、梅核気(ばいかくき)咽中炙肉(いんちゅうしゃにく)と呼び、その原因となる体質や治療法もかなり以前から見つかっています。

原因となる体質は気鬱(きうつ)と湿痰(しつたん)です。

気鬱とは気の流れが悪くなる状態をいいます。
妊娠すると通常よりも気水血の流れが悪くなります。なぜなら、胎盤に血液を優先的に集めるため、体のあちこちで気血の渋滞が起こりやすくなります。

特に鼻腔から咽喉にかけては気の渋滞が起こりやすい場所のひとつです。吐きつわりやよだれつわりが妊娠期に起こりやすいのはこの理由です。

湿痰も気鬱と同じく、妊娠によって水の流れが悪くなったことで起こる体質です。

イメージするならば…咽喉(のど)に気と水が渋滞して(検査などでは異常とされない程度に)浮腫が起こります。そのため咽喉(のど)の中が狭くなり、のどの詰まる感じや異物感、痰が取れない感覚が無くならないのです。

のどの詰まり・異物感を治すには…

のどの詰まり感・異物感を改善するには、原因となる体質を改善することです。そうすることで詰まり感・異物感は軽減・消失していきます。

主な原因体質は気と水の流れが悪い状態ですので、この体質を解除する経絡・経穴に鍼やお灸をすることで、気鬱や湿痰を解除します。

のどの詰まり・異物感の診療カルテ

よだれつわりとノドの詰まり感の合併症状に鍼灸ケア

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