メニエール病の症状
突然おこる激しいめまい(眩暈)
それに伴う吐き気・嘔吐
耳鳴り
難聴・聴力低下
耳閉感(耳がふさがる感覚)
などの症状があります。
メニエール症状の特徴は突然に起こること、激しい症状であることが挙げられます。
東洋医学でみるメニエールの原因
鍼灸や漢方医学でみるとメニエール症状の原因は2つあります。
疲労・過労
睡眠不足
これらの条件は体質的には「腎虚(じんきょ)」と呼ばれ、“腎臓の弱り”を指します。
※東洋医学の腎臓は、近代医学での腎臓とは違うものです。
東洋医学における腎臓は耳のはたらきにも深い関わりを持っています。
腎臓が弱ることで現れる耳の症状は次のようなものがあります。
聴力低下、めまい、耳鳴り、中耳炎などがあり、症状だけでみると“腎臓とメニエール症状との関係”も連想しやすいものがあります。
しかし、腎臓の弱り(腎虚)だけでメニエールが発症するわけではありません。
緊張・ストレス
といった条件が引き金となることも多く、この条件を東洋医学では「肝鬱(かんうつ)」や「気滞(きたい)」と言います。
表現を変えると、メニエールを発症するには、少なくとも2段階以上もの体調不調が重ならないといけません。
つまり、メニエール症状が現れる時点で、その人はかなりの無理を重ねていると言えるのです。
ですから、たとえメニエール症状が治っても、以上の条件を改善しないと“メニエール病を繰り返す”ことにもなります。
繰り返すメニエールに心当たりのある方は、メニエールを体質から改善することを試してみてはいかがでしょうか?
メニエールを鍼灸で治療するには
メニエールは複数の原因(腎虚・肝鬱や気滞)によって生じますから、鍼灸治療も治療方針をいくつか段階的に組み立てる必要があります。
まずは体の疲労・過労状態を癒し、さらに気滞(体の循環が非常に悪い状態)を解除するケアを加える必要があります。
当院ではこのように一回の鍼灸ケアで2〜3回分の治療を行うことでメニエール病の改善に効果を挙げています。
メニエール症状の鍼灸カルテ集
突然のめまいと吐き気に動けない… New!